PER10倍は割安なのか?

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 PER10倍というと、一般的には割安とされています。書店に並ぶ株式投資の本や雑誌でも割安だから買いだ!と書かれていることが多いんです。しかし本当でしょうか?
私は株式投資歴は20年以上、まあでも長ければ株で稼げるとも限らないのが株の難しいところですが・・(笑)。
 40倍から60倍の高PERの株価が大きく上昇していくのを何度も見てきました。割安とされるPER10倍の株はまったく株価が上昇せず、PERが高くて手が出なかった銘柄が大きく上昇していくのを何度も経験しています。
そもそもPERとなんなのか?PERの数字が低ければ割安なのか?高ければ割高なの?そんな疑問がわいてきます。
PERのには2つの見方があります。
1つは 割安度を測る指標としての見方
2つめは、その銘柄の成長性としての見方です。

市販されている本には1つめの割安度を測る指数としてのPERが取り上げられていることが多いようです。PERが低ければ割安、高ければ割高という1面的な捉え方です。
これはPERの2つの意味の片方しか使っていないので、誤解が生じやすいのです。
この割安度を測る指数の意味だけでPERを見ていると、本当に価値ある成長株投資のチャンスをみすみす逃してしますことになります。
2つめのPERの意味は、その企業の成長性です。
仮に
A企業 株価1000円 来期予想1株利益100円
B企業 株価1000円 来期予想1株利益100円
としましょう。どちらもPERは10倍です。どちらを買いますか?
これだけでは判断はできません。
それでは
A企業の利益の成長はなし 今期予想1株利益は100円
B企業の利益は毎年20%成長 今期1株利益は100円予想、再来期1株利益120円、再々来期144円、3年目172円、4年目207円、5年目248円と成長が見込める企業だとしたらみなさんはどちらの株を買うでしょうか?

間違いなくB企業ですよね?
でも実際にはB企業のように毎年20%ずつ利益が成長していく会社がPER10倍で放置されているわけがないのです。PER20倍、30倍、40倍と高PERになっているはずです。

※リーマンショックのような大暴落がくれば、低PERで高成長の割安株が見つかるかもしれません。そのときは大チャンス!実際にリーマンショックの時はそんな株がいっぱいありました。

仮に現在B企業の来期1株利益予想が100円でPERが30倍、株価が3000円だったとします。
これだけだと割高だと判断してを買うのを躊躇する方が多いと思います。
しかし銘柄の成長性の期待があり毎年20%成長すると期待されている。
1年目1株利益120円→2年目1株利益144円→3年目1株利益172円→4年目1株利益207円→5年目1株利益248円となっての5年後の1株利益248円で計算した現在のPERは3000円÷248円=約12倍です。5年後の利益でPERをとらえるとかなり割安となります。
一般的には妥当PERは15倍と言われることが多いようです(過去の世界の平均PERが15倍だからと聞いたことがあります)
5年後の1株利益が248円、妥当PER15倍で計算すると248円×15倍=3720円です。
ではB企業の現在の株価3000円、PER30倍が割高なのか割安なのか?
株価は数年先をみて動いていきます。
5年先の業績で見ればまだ割安となり、高PERでもまだ買えるという判断になります。
今後仮に年率30%と成長が加速すると、さらに将来の想定利益が多くなり株価が上昇していくきます。さらに高PERになるわけですね。将来の妥当株価より現在が低いようならまだ買えると判断する訳です。
ただ今後の成長率は予想であって確実ではありません。四半期決算ごとに業績の進捗を見ていく必要があります。成長率が落ちれば今の高PERは維持できないので大きく株価が下落していきます。

PER10倍が割安かどうか?
もし今後利益が大きく増えていく見込みがあるならかなり割安と言えます。
もし今後利益は横ばい、増えないなら現在のPER10倍は安くはなくPER10倍は妥当な水準なのかもしれません。
また今後利益が減っていく見通しなら、将来の想定される1株利益は少なくなるわけなので現在のPER10倍でも割高と考えられるのです。

☝ポイント
PERは2つの意味がある
割安の指標
成長性の期待

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